文・東川隆太郎 スケッチ・浜地克徳
まだ三度くらいしか新宿に降り立ったことはない。一度目はかつてラブホテルだったビジネスホテルに宿泊した時、二度目はゴールデン街で飲んだ時、三度目は、用もないのに山手線を降りてしまった時。こころのどこかに隙間があった時など、逃げ込むのに便利な街でもある。ここの最後は行き詰まりであるのが素晴らしい。そこには便所があることも奥深い。

文・東川隆太郎 スケッチ・浜地克徳
まだ三度くらいしか新宿に降り立ったことはない。一度目はかつてラブホテルだったビジネスホテルに宿泊した時、二度目はゴールデン街で飲んだ時、三度目は、用もないのに山手線を降りてしまった時。こころのどこかに隙間があった時など、逃げ込むのに便利な街でもある。ここの最後は行き詰まりであるのが素晴らしい。そこには便所があることも奥深い。