第18回 栄門橋からの眺め

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文・東川隆太郎  スケッチ・浜地克徳

栄門橋からの眺め

この橋を渡ると下流側よりも上流側の風景が気になって気になって仕方がない。下流側から橋まで向かってくると、ビルや住宅に商業施設ばかりが目立つ。でも上流側には、河原や斜面の緑、その向こうに広がる空が容易に目に飛び込んでくる。しかも川は緩やかにカーブを描き、その向こう側は見えなくなっている。空にしても川にしても「向こう」という未知な世界と接しているようで、なんだか頼もしくもある。橋に立つだけで、遠くに旅したような気分になれるということだ。それだけではない。三年前くらいにこの橋のたもとで100円拾ったこともある。向こうのある上流側のしわざに違いない。

栄門橋からの眺め