2012かごしまの新特産品コンクールが開催されました

こんにちは。
突然ですが、鹿児島県の特産品といえば何を思い浮かべますか?
芋焼酎、かるかん、桜島大根…さまざまな特産品がありますよね。

 

 鹿児島県では多様化する消費者ニーズに応じて、さらに新しい「売れる」特産品づくりを促進するため、毎年、新特産品コンクールを開催しています。
今年は1012日に鹿児島市内のホテルで、2012かごしまの新特産品コンクールが開催されました。今回は過去最多の昨年度と同数の180社が192点の商品を出品しました。


今年の特徴としては、平成26年1月に桜島大正噴火から100周年を迎えることから、「火山の恵み賞」を新たに設けたこと。この賞は火山の恵みを活かした新商品に授与され、食品・工芸品部門で各17品の火山関連商品が出品されました。

 

今回こちらのブログでコンクールを取り上げる為に、審査前から会場入りし取材をさせていただきました。
会場は広いホールに幾列もテーブルが置かれて商品が並び、数多くの出品者ですごい熱気。食品部門では、試食用の肉や魚がその場で調理され、いい匂いがあちこちから漂ってきました。工芸品部門では、出品者が真剣なまなざしで、商品の最終セッティングを行っていました。皆さん、審査のときを待ち構えて準備に余念がありません。

 

 

開会式が行われた後は早速、審査員による1次審査が始まります。流通関係者、学識経験者などから選任された14名の審査員が各ブースを回り、出品者の話を聞き、商品を味わいながら審査が行われました。審査基準は、地域特性・創意工夫・技術力・市場性の4点。地域の特性を活かして、全国に売り出していける商品かをチェックしていました。

 

その後審査は非公開の2次審査に移り、その間は、
「フェイスブック等を活かした新たなWEBマーケティング!~スマホ・タブレット時代のWEB戦略と販売促進~」という題目でセミナーが開催されました。アンダス株式会社代表取締役の前田哲郎さんが、WEB広告やHP、フェイスブックなどを使ったマーケティング方法について講演され、出品者は熱心に受講していました。

セミナー後は一般公開があり、多くの来場者で会場がにぎわいました。

 

 

それでは審査結果の発表です!

<鹿児島県知事賞>

☆食品部門:黒さつま鶏燻製(もも・むね)(南薩食鳥株式会社)
鹿児島県が6年もの歳月をかけて開発した鶏・黒さつま鶏を使用し、燻製にすることで黒さつま鶏のジューシーな肉汁と旨味を鶏肉に閉じこめた商品。
肉質が柔らかくて鶏の旨味がしっかり感じられ、とてもおいしかったです。

 

「わが社独自のこだわりの燻製方法で作っています。黒さつま鶏は現在まだ流通量が少ないので、商品開発などをこれからも行って、認知度をどんどん上げていきたいです」
(南薩食鳥株式会社:蜷川さん)

 

 

☆工芸品部門:本場奄美大島紬裂き織りベスト(有限会社はじめ商事)

裂き織りという古い生地を裂きヨコ糸にして織る技法を活かした商品。
熟練の織工さんが古い大島紬を新たに生地に仕立てなおし、ベストや帽子、バックなどの現代の生活で気軽に使用できる物に加工しています。
上質で温かみのある大島紬の風合いがしっかり活かされていて、使ってみたくなる商品でした。

 

 「着物離れで、着物を着ない方が増えています。思い出が詰まって捨てられない着物を加工することで、また使ってほしいです。思い出も大事に守っていけるのではと思います」
(有限会社はじめ商事:元さん)

 

 

<火山の恵み賞>

☆食品部門:桜島灰干し(株式会社樹楽)

鯛やブリなどを天日にさらすのではなく、桜島の火山灰に埋めて干物にした商品。
灰干しにすることで脂焼け(日焼けの状態)を防ぐので魚本来のおいしさが保たれます。
魚の臭みが灰干しによってなくなり、上品な味に仕上がっていました。

 

「他県には灰干しの商品があるのですが、鹿児島県にはありませんでした。桜島の火山灰という鹿児島ならではの素材を使い、灰の配分量を変えるなどの改良を加えてようやく完成しました」
(株式会社樹楽:椰木さん)

 

☆工芸品部門:ピーチマップ 3Dポストカード(有限会社徳田屋書店)

 

 

 

そのほかに印象に残った商品をひとつ紹介します。
鹿児島県特産品協会理事長賞に選ばれた「駕篭ーKAGOー(緋灯ーKASURIBIー)」(有限会社大瀬商店)です。大島紬のかすりに投影された光が、江戸時代の籠に見立てた箱の中に柔らかく満ちていて、とてもきれいでした。今後旅館や一般家庭で、間接照明や飾りとして使用されるそうです。

 

今回のコンクールで感じたのは、火山灰を使った桜島の形のロウソクや、中身の砂に火山灰を使った砂時計などの火山灰に関連した面白い商品が多かったこと。厄介者として見られがちな火山灰を逆転の発想でうまく活かしていて、新しい物を生み出す出品者のパワーを感じました。

 

入賞した賞品はパンフレットやHPに掲載され、県内外の物産館やイベントなどで展示・販売される予定です。今回初めてコンクールの様子を見て、どの出品者もいきいきと商品をPRしている姿に感銘を受けました。入賞商品以外にも全国に向けてアピールできる商品が数多くあったように思います。鹿児島のいい物を広めるため試行錯誤して商品を開発したなど、一人ひとりの参加者が想いを持って取り組んでいらっしゃいました。熱い想いを持つ出品者が作ったさまざまな特産品が、鹿児島をこれからもっと盛り上げていくのではと実感したコンクールでした。(森)