先月、映画『鑑定士と顔のない依頼人』テンパラ業務試写会へ行ってきました

あなたの人生において一番大切なものは?

鑑定士チラシ-1

ダイニングテーブルに、寝室に、書斎に、玄関に、秘密の地下室に。。。花を飾るように、アートを飾る。庶民でも頑張れば著名なアーティストの作品を気軽に手に入れられる昨今。玄関ギャラリーと称した自宅にも、数万円の写真~我が子の絵(時価)が飾ってある。

 

本作は自分のような庶民ではちょっと手が出せないハイクオリティーなオークションとそれを取り仕切る敏腕オークショニアリングの話ではじまる。主人公ヴァージルを演じるのは名優ジェフリー・ラッシュ。『英国王のスピーチ』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』の怪演で知られるベテラン俳優。監督は巨匠ジョゼッペ・トルナトーレ。美しい映像は健在で持ち前のストーリーテラーぶりを堪能することができる。盟友エンニオ・モリコーネの音楽も彩りを添える。

 

贋作すらも彼の言葉にかかれば本物と同等の価値がついてしまうと評判のオークションは連日の盛況ぶり。とある資産家の令嬢からの依頼があるまでは。依頼内容は両親の遺品であるという膨大なアート品を広大な屋敷で鑑定し、オークションへ出品してほしいとのこと。ただし、顔を合わさずして依頼を遂行してもらいたいという妙な条件付き。

 

まるでツルの恩返し的な展開に不信感をいただきつつも、令嬢のある秘密を知ることで合点がいくヴァージル、それでも情緒不安定な彼女に翻弄され、はじめは何度も衝突し依頼を断わろうとするのだが、次第に令嬢を救いたいと心境に変化があらわれる。令嬢を演じるのはシルヴィア・ホークス。透き通る白い肌と謎めいた眼差しが物語に官能を添える。

 

完璧主義で潔癖なヴァージルの優雅な暮らしは、ストイックなまでに仕事を愛してきたこそ。しかしながらその代償に大切な何かを見失っていたことに気付く。そう、お金では買うことができず、アートのように価値をつけられないもの。

 

とはいえ、僧侶のように高潔に生きてきたわけではない彼の周囲には、同じように何かに取り憑かれた人間がとりまいている。その全員がとにかく胡散臭い。もちろん、いい意味で。

131分かけてつくりあげる嘘という名のジグソーパズル。最後のピース(嘘)があてはまるかどうかはぜひ劇場でお確かめアレ。「衝撃のラストを知ると、構図は一転する。」映画のキャッチコピーどおり、一瞬たりとも目が離せないのはホントです。

 

『鑑定士と顔のない依頼人』

2013年3月1日(土)より上映

公式HP:http://kanteishi.gaga.ne.jp/

配給:ギャガ

※上映スケジュールの情報はシネマコンプレックスのウェブサイトにてご確認ください。

 

天文館シネマパラダイス

鹿児島市東千石町19−1 LAZO表参道3F

TEL:099-216-8833

公式HP:http://tenpara.com/